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太陽が出ているとき限定の想像遊び。
・太陽の位置を確認します。
・見過ぎると目が痛くなってしまうのでほどほどに。
・位置だけ確認したら、顔は太陽からそらして「そこにある」と意識しておくだけでいいです。
・準備完了。想像の翼を広げましょう。
・想像の中で、空を抜けて宇宙をぐいぐい進んで太陽に辿り着きましょう。
・太陽を突き抜けて先程ぐいぐい進んだのと同じ距離をぐいぐい進みます。
・「嗚呼、半年ずれた時期にはこの宇宙域にいるのだなあ、我々の住まう天体は!」と感慨にふけるのが、この想像遊びの目的。
・地球の公転を体感するのも目的。半年という時間の長さよ。
・太陽に辿り着くだけでもあまりに距離があり過ぎて、壮大過ぎて、本当に真剣に考えると頭がパンクしそうになります。
・簡単に「半年ずれるとあの太陽の向こうに居る」と略しても良いです。
このあいだこの遊びをしていて、“半年ずれた宇宙域”にいた頃から学戦、学戦、進、進、と夢中になっていたのだなあと、はたと気付いて思わず笑ってしまいました。
記事の日付が編集した日に変わってるけど、最初の進のプロフィールを描いたのは、3月17日だったはず。
もう半年も経っていたのですね。
そんなこんなな学戦ネタで、短文なんぞを書いてみましょうかと進の一人称で書き始めてみたんだがひたすら二鷹くん描写に終始しました。
ほぼ空気感だけでオチも無く。
この文体でストーリーを動かすなんて無理だわ><;
もう2年半くらい途切れてるけど、「夢見るマグノリア」のメイドの独白編は「それからこんなことがあったっけ。」みたいなラフなノリでいいから、何とかなってるだけなんだと気付きました^^;
つづきにSS小説と差し絵のようなものを貼ります。
前記事と前々記事に拍手ありがとうございました^^
↓「晩夏」ってタイトルだけど、暦上はもう秋かと。
晩夏
大きく体をひねった姿勢から、振り被った大鎌を勢いよく横に払えば、面白いほどにすんなり草が刈られていく。
ひゅっ……ひゅっ……、リズミカルに、単調に。
そのたびに、羽を持つ虫たちが慌てふためいた様子で逃げ惑う。
体格は小柄でありながら、どこか自信を覗かせる彼の口調は、年上の男子生徒の癪に障るらしく、目立たないところで痛めつけられることが度々だ。今日も、救護班に所属する彼の先輩に、ひとりで草刈りをするように命じられていた。
これは一種の通過儀礼。
徹底的に叩きのめすことまでは、彼らも望んでいない。
少しは痛い目に遭ってみろ!
その程度の懲らしめだろう。
「敷地の裏の草刈りを、今から俺ひとりでしろってさ」
口早に言って、大鎌を担いで歩いて行く彼の後ろを、僕は少し離れてついていった。
広い。
草原をしばし見渡し、溜め息をついたかと思うと、教科書や筆記具の入った鞄を無造作に地面に放り投げ、おもむろに大鎌を振り被る。
ひゅっ!
見事、と思わず口に出た。
ひゅっ……ひゅっ……
言葉も無く、繰り返し鎌を振るっていく。僕は彼から少し離れた場所に腰を下ろす。空はまだ明るいが、時折思い掛けないほど冷たい風が通り抜け明らかに日が傾いている。これだけ広ければ、きっと暗くなるまでに終わらない。やはり自分が付いてきてよかった。
「ひとりでしろ」。きっと見張りがいるだろう。これは一種の通過儀礼。僕が手伝ったせいで彼らがへそを曲げたりしては台無しだ。腰を下ろして危険が無いかだけ、周囲に気を配る。
ひゅっ……ひゅっ……
何度振るっても、彼の腕は力強さを失わない。まるで腕の延長のように大鎌を操る。僕もじっとしていられなくなり、立ち上がってホルスターから銃を抜く動作を繰り返す。標的を決め、構えたと同時に照準を合わせられるように。
しばらく集中して動作を繰り返していると、刈った草を踏みながら、彼がずいぶん遠くに行ってしまっていることに気が付いた。
鞄を持ち、距離を詰める。
彼の動作が相変わらず、正確に繰り返されていることを確かめて、僕はもう一度、自分の銃に注意を向ける。辺りにはむせるような草いきれ。怒りと戸惑いを含んだ羽音を立てて、虫たちが逃げ惑う。
校舎や各施設の建物へ続く遊歩道に、ひとりの人物がいるのが目に入った。こちらに歩いてくる。救護班に所属する上級生だ。顔はわかるが名前が思い出せない。僕の姿を認めて一瞬驚いたように体をこわばらせ、ばつの悪そうな表情を浮かべる。
「手伝うなよ」
苦々しそうに、彼にではなく僕に向かって念を押す。手伝ってませんよ、僕はやんわり返して銃をホルスターに収める。彼は自分の先輩を振り向きもせず、淡々と大鎌を振るっている。命令には従うが、敬ってはいない。ありありと態度に表れている。
しばらくためらうように足踏みした後、上級生はもと来た道をゆっくりと戻っていった。きっと仲間たちが待っているのだろう。彼らに何と報告するつもりだろうか。
「疲れたな」
大鎌の柄を支えにするように、腕でもたれかかりながら彼が言った。上気した頬を膨らませ、汗を拭っている。名前を呼んで振り向かせ、豆粒大のチョコレートの包みを見せると、彼は笑顔になって、高く放ってくれ、と身振りで示す。犬のように口で受けるつもりだろう。僕が一粒、高く放ると、彼は器用に口で受ける。頭を後ろに倒して明るく笑い、もぐもぐやりながら、さあどんどん投げてこいとでも言うかのように、彼は挑発的に両手を打ち鳴らす。僕はもう一度チョコレートを投げてやる。チョコレートは弧を描いて高く飛んでいき、彼の口の中に落ちる。一粒、二粒、次々と。軽く腹ごしらえを兼ねた休憩を取らせるつもりが、彼に掛かるとこんなことまで遊びにすり替わっている。
僕がいなかったら、今頃さっきの上級生がこの位置にいたのだろうか。空はまだ明るいがじきに日が暮れる。護衛のつもりだったのか、草刈りとは別に個人的に余分に懲らしめるつもりだったか、もしくは、仲間に内緒で彼のために差し入れを持ってきたのか。
鞄から水の入ったボトルを取り出し、収納されていたノズルを引き出した状態を彼に見せると、彼はその場に大鎌をそっと寝かせて、僕に駆け寄ってくる。ノズルを吸うために接近した彼自身の匂いは何もしない。辺りにはただ、刈られた青草の、水っぽい匂いが漂うばかり。
※ラスト4コマは、シリアスをやってるとギャグをやりたくなってくる性分を発散させるために付けました。
草を引き抜いてみたら人参でした因幡先輩。
ワード編集ソフトに保存している間はあまり気にならなかったけど、練習板やここに貼ると自分でもビックリの長さ^^;
長文からの抜粋みたいに途中な印象ですけど、ここで終わりです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!